一般社団法人 Harmony for JAPAN は東日本大震災で被災された地域の合唱活動に特化して、復興支援を進める社団法人です

A flower remembered (永遠の花)

 ジョン・ラター氏が、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方のために書き下ろした合唱曲です。ラター氏自らが被災地に思いを馳せて創作された歌詞には、この災害のため遠くに去ってしまった人たちを「美しい花」にたとえ、「私たちはいつまでも忘れないよ。」という強いメッセージが込められています。そのテキストに、ラターらしい美しいメロディと豊かなハーモニー、そして流れるようなピアノ伴奏が加わって、誰もが一度聞いたら忘れない、そしてすぐに口ずさみたくなるような心あたたまる作品となっています。
 一般社団法人「Harmony for JAPAN」の依頼によって作曲され、2014年3月8日、9日の二日間にわたり、長岡京記念文化会館で行われた復興支援コンサート「Harmony for JAPAN 2014」で、京都バッハ合唱団(指揮 本山秀毅)によって世界初演されました。
 この出版にあたっては、ラター氏自身の強い意向もあり、日本語の歌詞が付けられ、英語でも日本語でも演奏できるようになっています。ヘルビック貴子さんによるこの日本語詞は、ラター氏が詞に込めた想いを大事にしつつ、曲にあった、歌いやすく美しい言葉によって書かれています。日本語で演奏することで、歌う人も聴く人もより一層作曲者の想いを身近に感じることができるでしょう。女声合唱版も出版されました。ラター氏の被災地への想いが、復興の願いを込めた歌声とともに全国に広がっています。

作者より A Flower Remembered に寄せて

 2011年3月に東北地方で発生した恐ろしい地震と津波のニュースは、他の者と同じく私にとっても大きな衝撃であり、心痛むものでした。この私の思いを音楽を通して表現したいと思っていたところ、光栄なことにハーモニー・フォー・ジャパンから、亡くなった方たちへの追悼のための合唱曲を作曲してもらえないかという依頼をいただいたのです。
 まず最初に私に浮かんだのは、人生とはなんと儚いものか、ということ‥まるで咲いたと思ったらすぐに萎れて消えてしまう花のように。その次に浮かんだのは、人生とは何と力強いものか、ということ‥新たな花が芽を出し咲き誇り、生命のサイクルがまた始まるように。そしてまた、思い出というものも強い力を持っています。誰かのことを思い出せば、その人は私たちのそばで生き続けるのです。
 これが今回の災害に対する私なりの答えであり、同時に私の人生哲学でもあります。再生と希望に終わりはなく、永遠です。この私の思いが、A Flower Rememberedの詞と音楽を通して、演奏してくださる、そしてお聴きになるすべての方々にしっかりと届くことを願ってやみません。

ジョン・ラター

ジョン・ラター プロフィール

photo_rutter 1945年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学クレアカレッジにて音楽を学び、合唱音楽のみならず、オーケストラ作品、器楽曲、民謡や聖歌の編集等、現在までに幅広い音楽活動を展開しています。1975~1979年にクレアカレッジにて音楽主任を務めた後、1981年世界的に有名なプロフェッショナル合唱団ケンブリッジ・シンガーズを創成。自身の合唱曲を含む多数の録音に取り組んできた。齢70歳となった現在もヨーロッパ、スカンジナヴィア、北米を中心に、作曲、指揮及び講演活動を盛んに行い、2007年には音楽活動への貢献を称えて大英帝国勲章を受勲されています。

訳詞者より

 「Harmony for JAPAN 主催の復興支援コンサートのためにジョン・ラター氏が書いた曲の、日本語訳詞を作りませんか?」というお話をいただいて、私が何より嬉しかったのは、日本語の訳詞をつけてはどうかとラター氏ご自身から提案があった、と追記されていたことでした。
 ラター氏からは「より良い日本語訳詞を作るためなら何を変更しても、直訳でなくても構いませんよ」という伝言をいただいていましたが、彼がこの曲に託した、亡くなった方々や残された私たちへの優しく力強いメッセージをできるだけダイレクトに伝えるため、可能な限り彼の原詞の直訳を目指してできたのが今回の日本語訳詞です。
 「永遠の花」が世界中のひとびとの胸の中に、いつまでも咲き続けますように。

ヘルビック貴子

出版情報

16435作詞者:John Rutter
作曲者:John Rutter
訳詞者:ヘルビック 貴子
出版社:Oxford University Press
伴奏:ピアノ伴奏
声部編成:混声四部・女声三部

この曲集の収益は、一般社団法人 Harmony for JAPANを通して被災地の合唱活動の支援に用いられます。

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